3月4日から7日まで、東京ビックサイトで開催されている「IC CARD WORLD 2008」に行ってきました。
特別企画展の「FeliCa World」を中心に取材してきました。

おサイフケータイで事前登録を行うと、入場チケットになります。
通常の場合、招待券を持っていても現地で個人情報を記入する必要があるのですが、おサイフケータイの事前登録なら、煩わしい作業もなく、ラクラク会場に入れます。

会場では、「おサイフケータイ体感ウォーク」と称して、入場チケットのほか、おサイフケータイでスタンプラリーやクーポン取得などができます。

FeliCaを開発したSONYをはじめ、QUICPayを促進しているモバイル決済推進協議会(moppa)、FeliCaを使ったサービスを提供しているフェリカネットワークスなど様々な企業がブースを出していました。

注目は、FeliCaワークショップとフェリカネットワークスブースのセミナーです。

モバイルクレジット決済(ポストペイ)
おサイフケータイの現状分析
WAONについて
大宮アルディージャが導入するおサイフケータイを使ったチケットサービス
以上のテーマのセミナーに参加してきました。
詳細は別の記事で書きたいと思います。
今回思ったことは、「おサイフケータイ」の時代がすぐにやってくることです。
「おサイフケータイ」を使った新しいサービス、おもしろいサービスがたくさん提案されていたのです。
ユーザーと直接やり取りができるという点がおサイフケータイのメリットであり、カードではできない点です。
カードでもデータをためることはできますが、おサイフケータイならデータを生かしたサービスをユーザーのニーズごとにキックバックすることができます。
導入する側もユーザーのデータを取りやすく、双方がWINWINの関係を構築しやすいと考えます。
とくに、大宮アルディージャが今シーズンから導入するおサイフケータイを使ったチケットサービスは興味深く、今後の展開に大いに注目したいと思います。
一方で、問題もあります。
おサイフケータイの普及は進んでいるのですが、実際に使っている人は少ないそうです。
おサイフケータイを利用したことのある人は5人に1人ぐらいで、ヘビーユーザーは10人に1人ほどで、20、30代の男性の割合が圧倒的に多くそうです。
壁は、初期設定にあるようですが、解決する方法を模索している段階だそうです。
電子マネーからマイル・ポイント、そしてポイント・マイルから電子マネーへの交換と様々な活用法がある電子マネーです。
2008 年3月時点で、主な電子マネーは、プリペイド(前払い型)の「Edy」「Suica」「PASMO」「nanaco」「ICOCA」「WAON」とポストペイ(後払い型)の「iD」「VisaTouch」「QUICPay」「Smartplus」「PiTaPa」となっています。
代表的な電子マネーだけで、11種類と規格が乱立し、様々なポイント制度、マイレージプログラムと組み合わせると、ますます関係が複雑になってきています。
マイル・ポイントを電子マネーに交換する主なルート
マイル・ポイントを電子マネーに交換する主なルートは以下の表の通りです。
| ANAマイル (10000マイル) | JALマイル (10000マイル) | 楽天ポイント (10000ポイント) | Yahoo! ポイント | |
| Edy | 10000円分 | 5000円分 (ANAマイル経由)* | ||
| Suica | 10000円分 (Suicaポイント) | 10000円分 | 予定 | |
| PASMO | 10000円分 (メトロポイント経由) | 10000円分 (TOKYUポイント経由) | ||
| nanaco | 年内予定 | 予定 | ||
| WAON | 10000円分 (4月1日から) | |||
| PiTaPa | 10000円分 (ショップdeポイント) | 10000円分 (ショップdeポイント) |
* 5000ANAマイルではEdyに交換できないため、実際に楽天ポイントをEdyに交換するには、20000ポイント必要になる。その場合、Edy10000円分と交換できる。
ポイント・マイルを電子マネーの移行する場合、現状ではSuicaが一歩リードしているといえます。基本的にマイル・ポイントは一つの電子マネーに集約するというのが鉄則ですので、航空系マイルと鉄道系ポイントを集約できるSuicaが最適といえます。
現在、電子マネーの利用店舗、エリアはEdyが他をリードしているためEdyを小額決済に利用している方も多いと思いますが、JALユーザーならばJALカードSuica、ANAユーザーなら「ANA JCBカード」と「ライフカード」の2枚持ちで乗り切るという方法もあります。
参考文献: 日経トレンディ2008年3月号
NECの「マルチサービスリーダライタ・システム」が新たに「nanaco」「WAON」に追加対応し、1台の端末で対応可能な電子マネーが従来の6種類から8種類へと拡大するそうです。
リリース
「マルチサービスリーダライタ・システム」は、複数の電子マネーによる決済を実現し、搭載する電子マネーをオンラインで自由に選択できるシステムです。
コンビニや自販機に設置される端末と、電子マネー事業者を結ぶセンターから構成されているそうです。
リーダの設置者(お店)は、取り扱う電子マネーを自由に選択ができます。
NECは今後3年間で30万台の販売を目指すそうです。
6種類は、Edy,Suica,iD,QUICPay,Smartplus,VisaTouch。http://www.nec.co.jp/press/ja/0609/2702.html
(PASMOはSuciaに含まれると考え、)nanacoとWAONが加わると主要な電子マネーすべてに対応することになります。
電子マネーの共用端末導入へ向けて、ハードはそろったということになります。
ラゾーナ川崎にEdy,Suica,iDの共用端末が導入されるなど徐々に共用端末を導入するところもあり、今後増えていくでしょう。
Edy、Suica、iDの初の共同決済端末をラゾーナ川崎に導入
8種類対応の端末を導入する場所はでてくるのでしょうか。
消費者としては、さらに一歩進んで、規格の統一をしてほしいのですが、、、
楽天は、2月26日から「楽天市場」や「楽天トラベル」などで利用できるオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」サービスを開始しました。
楽天リリース
東京都民銀行リリース
- 「楽天キャッシュ」は東京都民銀行が発行
- 「ポイント」を単位とし、「1ポイント=1円」の価値
- 東京都民銀行楽天支店(「楽天バンク@TTB」)口座、または「楽天カード」から購入
- 購入時の手数料は、預金口座からは1%+消費税、「楽天カード」からは2.5%+消費税
- 「楽天市場」「楽天ブックス」「楽天トラベル」(約6万店)で、1ポイント=1円として利用可能
- 電子メールで電子マネーを送れる。手数料は一律52円相当(税込)
- 東京都民銀行楽天支店の口座を持っている人は、換金できる(手数料5%+消費税)
「楽天市場」加盟店など約6万店で使えるのは魅力的ですが、他にメリットがあるのでしょうか。
手数料ばかり取られるので、ギフトとして送られてくる場合を除いて、わざわざ口座から「楽天キャッシュ」を購入して利用する人はいないとおもいます。
電子マネーではなく、ネット上のギフトカードみたいなものととらえていいのでしょうか。
今後の展開に期待したいと思います。
日本経済新聞2008年2月24日朝刊1面によると、
「日銀は年内にも電子マネーの決済額や残高、カード発行枚数などのデータの公表を始める。電子マネーの普及は硬貨の需要や流通に影響することから、統計の整備に乗り出す」そうです。
電子版
記事によると、「対象は「エディ」や「スイカ」など主要5社の前払い方式の電子マネー」と書かれています、
Edy、Suica、PASMO、nanaco、WAONの5つでしょうか。
「決済額や決済件数、カード発行枚数などは毎月、残高は半年ごとに集計する」そうで、「公表頻度は今後詰める」そうです。
現在、情報を発表していない電子マネー発行・運営会社があります。たとえば、WAONの月間利用件数をイオンは発表していません。
日銀が統計を取り、発表することで、正確な電子マネー市場の規模が把握することが可能になります。
政府も電子マネー法の制定に向けた準備を始めていますし、電子マネーに対する公的機関のサポートが動き出した感じです。
参考記事
「電子マネーなどの新しい決済に対応する法整備を」 金融庁研究会
電子マネー法は、ポイント・収納代行なども含めた新しい決済サービスの包括法か
金融庁「電子マネー法」の2008年中の制定目指す





